8月1日、鄭麗君台湾文化部長、洪世佑国立台湾博物館館長、朱文清台北駐日経済文化代表処顧問兼台湾文化センター長の一行が本学を表敬訪問されました。海外渡航中の澤学長、日比野美術学部長に代わり、保科理事と北郷学長特別補佐が一行をお迎えしました。
はじめに、保科理事が台湾文化部と東京藝術大学の共同プロジェクト実施による友好関係は5年目となり、特に美術と音楽の分野における交流が深まっているため、これから新しい文化を共に発信し友情を深めていきたいと述べると、鄭麗君台湾文化部長は台湾の芸術系大学間での横の繋がりをつくっていきたいと考えているが、それと共に東京藝術大学との繋がりも構築し、芸術文化の発展に協力していきたいと応え、台湾と本学との友好関係および学術交流の継続を今後も深めていくことを確認しました。
鄭麗君台湾文化部長から、今後の展望として台湾芸術史を再建するために、台湾の重要な芸術作品を国の美術館に収蔵し、台湾の芸術の歴史を整理し、世界の芸術史との繋がりを明らかにし、向こう2~3年でシンポジウムなどを展開していくことが紹介されました。また、台北市に美術館や博物館など多くの文化施設が集中しており上野公園に似た環境であることから、将来的に上野「文化の杜」のような1つの文化空間をつくる構想についても説明がありました。
保科理事が上野は歴史的に文化の発信地であったことを説明すると、北郷学長特別補佐から様々なアートやイベントが上野公園で展開されたTOKYO数奇フェスをはじめとした具体的な実績も紹介され、鄭麗君台湾文化部長は熱心に耳を傾けられていました。
地域を巻き込んだ芸術文化の取り組みの理解を深め合った後、今後より一層の協力関係を築いていくことを確認し、会談を終えました。