藝大フィルハーモニア管弦楽団は日智修好120周年記念の今年、6月20日~30日に南米チリ公演を行っています。
現地時間 6月23日(金)、チリでの最初の演奏会は大統領府であるモネダ宮殿にあるモネダ文化センターで演奏会が行われました。
演奏会は、その前日、楽員達が楽器指導に行ったFOJI(Fundación de Orquestas Juveniles e Infantiles de Chile…チリ青少年音楽財団)オーケストラに楽員が入って演奏する、ジョイントのコンサートとなりました。来賓は駐チリ日本国特命全権大使平石好伸様、また、チリ共和国よりフォルテス大統領府官邸秘書官文化担当を迎え、会場には2000人を超える大勢の観客の中、熱気に包まれた演奏会となりました。
演奏は、南米の作曲家による2曲(指揮:Carlos Correa)の他、澤 和樹 学長のヴァイオリンソロ(オーケストラ版)による「J.マスネ:タイスの瞑想曲」には会場が一瞬静まりかえり、深い感動のため息の後、大歓声に包まれました。
また、演奏会の締めくくりとして演奏された「松下功:通りゃんせ」(指揮/松下功副学長?太鼓/林英哲客員教授)には、会場全体がその日本の調べに、また太鼓の迫力に、そしてコーラスを担当した日本人学校46名の生徒達の歌声により感動的な演奏となり、観客の大きな拍手とスタンディングオベーションの中、藝大フィルハーモニア管弦楽団にとって初めてのチリでの演奏の幕を閉じました。